第7回 関蝉丸神社芸能祭

■日時:2021年11月7日(日) ■場所:滋賀県大津市関蝉丸神社下社 ■演奏曲:地唄三味線 新三番叟、寿襲八千代獅子


関蝉丸神社は、歌舞音曲・芸能の神様として信仰を集めている神社です。

そのような場所で奉納演奏させていただけることに感謝し、 芸の上達を祈願して、心を込めて演奏させていただきました。





演奏後には、宮司様よりお免状までいただき大変感激いたしました。 このお免状は、江戸時代に琵琶法師や舞の一座が諸国の関所を通るための手形として発行していたそうです。私たちも芸の神様にお認めいただけたと言うことでしょうか。





神社ゆかりの蝉丸法師 百人一首の句

「これやこの 行くも帰るも別れては 知るも知らぬも 逢坂の関。」


曲解説

「新三番叟」 「三番叟」とは「三番」あるいは「翁」といわれる能楽の演目の一部分です。 「式三番」は数ある能楽作品の中でも「能にして能にあらず」と別格に扱われ、見る者を楽しませる芸能ではなく、平和と豊穣を願う神事として執り行われてきました。

翁・千歳・三番叟の3人の歌舞から成り、三番叟は五穀豊穣を寿ぐ快活な舞を、特徴的なリズムを持った演奏にのって披露します。 この「三番叟」の器楽的な特徴をテーマとして、昭和37年に三絃二重奏として唯是震一氏により作曲されたのが「新三番叟」です。

聴きどころは強弱と緩急。高音パートと低音パートに分かれての、細かな強弱の弾き分けや緩急の表現をお楽しみいただけます

このような時だからこそ、平和と平穏を祈り、生命力あふれる豊かな未来を寿ぐ曲を

【全曲Ver.はこちらでご視聴いただけます】 https://youtu.be/qwgesNgll4I


「寿襲八千代獅子」 「八千代獅子」とは八千代を祝う獅子舞の曲という意味です。 元々尺八の曲であったものを政島検校により胡弓に移され、更に藤永検校により三絃に移され、歌詞は園原勾当によって作られて、祝賀曲として世に広まりました。

竹、松、雪を主題にしたおめでたい内容で、様々な三味線音楽に取り入れられていることから、多くの方々に親しまれております。

寿襲八千代獅子は、その八千代獅子より小野先生が「手を増やしてより楽しい曲にしたい」という思いから編曲し、「令和2年度 第75回文化庁芸術祭参加公演 小野真由美 三絃リサイタル 冬彩々(ふゆ さいさい)」で初演され好評を博しました。

松に縁起の良い雪が白く降り積もるように、希望に溢れた明るく新しい時代が再びやってくることを祈りながら...